カラオケやライブで、あえて女性アーティストの曲を男性が歌うのはとてもおしゃれで素敵ですよね。女性ならではの繊細なメロディや歌詞を、男性の太い声や切ない響きで表現すると、原曲とは違った新しい魅力が生まれます。しかし、「キーが合わない」「女性っぽくなりすぎてしまう」と悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、男性が歌うとかっこいい女性の曲をテーマに、おすすめの楽曲や上手に歌いこなすためのボイトレテクニックを詳しくご紹介します。自分の声質に合った曲の選び方や、キー設定のコツを知ることで、あなたの歌唱レパートリーは劇的に広がります。ギャップ萌えを狙える一曲を見つけて、周りを驚かせてみませんか?
ボイストレーニングの視点から、高音の出し方や表現力の磨き方も解説していくので、歌唱力アップを目指す男性はぜひ最後までチェックしてください。自分にぴったりの楽曲を見つけて、堂々と歌い上げましょう。
男性が歌うとかっこいい女性の曲の選び方と魅力

男性が女性の曲を歌う最大の魅力は、なんといっても「声の質感のギャップ」にあります。女性が歌うと可憐に聞こえるフレーズも、男性が歌うことで力強さや、時にはより深い哀愁を感じさせるものへと変化します。ここでは、どんな基準で曲を選ぶと「かっこいい」と思われるのかを解説します。
低めの音域で歌いやすい曲を選ぶ
男性が無理なく、かつ魅力的に歌うためには、まず自分にとって出しやすい音域が含まれている曲を選ぶことが大切です。女性アーティストの中には、比較的低めの音域を得意とする方も多く、そういった方の楽曲は男性のチェストボイス(地声)との相性が抜群です。
例えば、アルトボイスの女性歌手の曲なら、男性がそのままのキー、あるいは少しキーを下げるだけで、深みのある低音を活かして歌うことができます。無理に高い声を出そうとして喉を締め付けてしまうと、かっこよさが半減してしまいます。まずは自分の声が一番響く音域を把握しましょう。
地声でしっかり鳴らせる範囲の曲を選ぶことで、安定感のある歌唱が可能になります。安定感は聴き手に安心感を与え、「歌が上手い」という印象に直結します。背伸びをせず、まずは自分の声の魅力を最大限に引き出せる音域の楽曲から挑戦してみるのがおすすめです。
歌詞の世界観と声質のギャップを活かす
女性目線の歌詞を男性が歌うことで生まれる「物語性の変化」も、かっこよさを引き立てる要素の一つです。一途な恋心や、揺れ動く女性の心情を綴った歌詞を、あえて男性が切なく歌い上げることで、聴く人の心に強く訴えかけることができます。
この時、力任せに歌うのではなく、歌詞の一文字一文字を大切にしながら、少し繊細なニュアンスを加えるのがポイントです。男性の骨格から出る太い声と、繊細な感情表現が合わさった時、非常に大きな魅力が生まれます。これが、多くの人を惹きつけるギャップの正体です。
また、強気な女性の心情を歌ったロックナンバーを男性が歌うのも非常にかっこいいです。力強さの中に少しの色気を混ぜることで、原曲のパワフルさを引き継ぎつつ、男性ならではのワイルドな表現を楽しむことができます。歌詞の内容に合わせて、声のトーンを使い分けてみましょう。
自分の得意なキーに設定(移調)する
女性の曲を男性が歌う際、最も重要なのがキーの設定です。無理に原曲キーで歌おうとせず、自分の声が最も輝く高さに調整しましょう。一般的に、男性が女性の曲を歌う場合は、「キーを4つから6つ下げる」か「1オクターブ下げてからキーを上げる」のが基本です。
キー設定を間違えると、サビの盛り上がりで声がひっくり返ったり、逆に低すぎて聞こえなくなったりします。ボイトレの際にも、自分の適正キーを知ることは非常に重要です。カラオケのキー変更機能を積極的に活用して、自分が一番「出しやすいけれど少し頑張る」くらいの絶妙なラインを見つけ出してください。
キー調整の目安
・原曲キーのまま歌う:非常に高い声が出る男性(ミックスボイス必須)
・マイナス3〜5設定:一般的な男性が少し高音を頑張って歌う場合
・プラス3〜5設定(1オクターブ下げ):低音の魅力を活かして渋く歌う場合
定番からトレンドまで!男性におすすめの女性ボーカル曲

実際にどのような曲が男性に人気で、かつ「かっこいい」と言われやすいのでしょうか。ここでは、ボイトレの課題曲としてもよく使われる、歌いごたえのある楽曲をピックアップしました。どの曲も男性が歌うことで独自のカラーが出やすいものばかりです。
あいみょん「マリーゴールド」
あいみょんさんの楽曲は、中音域が豊かで男性にも非常に歌いやすいのが特徴です。特に「マリーゴールド」は、ノスタルジックなメロディと、等身大の歌詞が多くの世代に支持されています。男性が歌うと、優しくて包容力のある雰囲気が演出できるため、非常におすすめです。
この曲を歌う際のポイントは、言葉を詰め込みすぎず、ゆったりとリズムに乗ることです。サビの高音部分も、男性のキー設定であれば地声の力強さを活かして歌いきることができるでしょう。変に飾り立てるのではなく、ストレートに思いを届けるように歌うのがかっこよく聴かせるコツです。
ボイトレの観点からは、腹式呼吸でしっかりと息を支え、フレーズの語尾を丁寧に処理する練習に最適です。シンプルだからこそ、基礎的な歌唱力が試される一曲でもあります。ぜひ、大切な誰かを思い浮かべながら、誠実に歌ってみてください。
椎名林檎「丸ノ内サディスティック」
ジャジーで都会的な雰囲気を持つこの曲は、男性が歌うとおしゃれさが際立ちます。椎名林檎さんの独特な歌い回しをそのまま真似するのではなく、男性ならではの低音の響きや、少ししゃがれたような質感を加えると、ぐっとアダルトな雰囲気になります。
リズムが少し複雑なため、拍の取り方をしっかりと練習する必要があります。裏拍を意識して、少し跳ねるような感覚で歌うとリズム感が出てかっこよくなります。また、サビでの盛り上がりと、Aメロでの淡々とした歌い方のコントラストをつけることで、曲に奥行きが生まれます。
この曲は、少し気だるげに歌うのがポイントです。きっちり歌いすぎず、あえて力を抜いた「脱力感」を表現できるようになると、上級者らしさが出てきます。ボイトレでは、声帯をリラックスさせて、響きの位置を調整する練習を取り入れてみましょう。
YOASOBI「夜に駆ける」
近年のトレンドとして外せないのがYOASOBIの楽曲です。非常にテンポが速く、音域も広いため難易度は高いですが、完璧に歌いこなせれば周囲の注目を集めること間違いなしです。男性が歌う場合は、キーを適切に調整し、スピード感に遅れない滑舌の良さが求められます。
「夜に駆ける」はメロディが複雑に上下するため、ピッチ(音程)を正確に当てるトレーニングになります。また、ブレス(息継ぎ)のタイミングが非常にシビアなので、どこで息を吸うかをあらかじめ決めておくことが完唱の鍵となります。軽やかさを失わず、かつ男性らしい芯のある声で歌ってみましょう。
高音部分が続くため、ミックスボイスの習得が必須となります。喉に負担をかけず、頭のてっぺんから声を出すようなイメージで高音を出す練習を積みましょう。この難曲を自分のものにできた時、あなたの歌唱力は飛躍的に向上しているはずです。
表現力で差をつけるバラード&エモーショナルな楽曲

女性ボーカルのバラード曲を男性が歌うと、原曲以上の切なさやドラマチックな盛り上がりが生まれることがあります。ここでは、聴き手の感情を揺さぶるような、表現力が問われる楽曲をご紹介します。歌唱技術だけでなく、心のこもった歌い方を目指しましょう。
宇多田ヒカル「First Love」
言わずと知れた名曲「First Love」は、男性が歌っても非常に美しい楽曲です。宇多田ヒカルさんの繊細な吐息の混じったような歌い方を意識しつつ、サビでは男性のダイナミックな声量を見せることで、壮大なラブストーリーを演出できます。初恋の甘酸っぱさと、終わってしまった恋の切なさを声で表現しましょう。
この曲の難所は、サビ前の盛り上がりと、サビでの高音への跳躍です。声を張り上げすぎるとバラードの雰囲気が壊れてしまうため、柔らかい高音を意識することが大切です。裏声(ファルセット)を効果的に使い、地声との切り替えをスムーズに行えるように練習してください。
歌詞の意味を深く読み解き、どこで声を震わせ、どこで強く歌うのかを自分なりにプランニングしてみましょう。ボイトレでは「エッジボイス」などのテクニックを学び、歌い出しに表情をつける練習をすると、よりプロっぽい仕上がりになります。
中島みゆき「糸」
多くのアーティストにカバーされている「糸」は、人生の深みを感じさせる名曲です。男性が歌うことで、歌詞にある「仕合わせ(幸せ)」の重みが増し、誠実な印象を与えます。淡々としたメロディの中に、どれだけ感情を込められるかが勝負の分かれ目となります。
基本のメロディはシンプルですが、それゆえにごまかしが効きません。一音一音を丁寧に歌い、言葉を大切に届けることを意識してください。サビでは、糸が重なり合って布になる様子をイメージし、声を太く響かせて力強さを出すと、聴き手の心に響きます。
この曲は、年齢を重ねた男性が歌うことでさらに深みが出る曲でもあります。若々しい張りのある声も良いですが、あえて枯れたような響きを混ぜることで、人生の経験を感じさせる歌唱になります。ビブラートの幅を調整して、優しく包み込むような歌い方を研究してみましょう。
MISIA「Everything」
圧倒的な歌唱力が求められるMISIAさんの楽曲に挑戦するのは、勇気がいるかもしれません。しかし、男性がキーを下げて力強く歌い上げる「Everything」は、非常にソウルフルでかっこいい仕上がりになります。特にサビのロングトーンは、男性の声の響きを最大限に活かせるポイントです。
圧倒的な声量と、高い音域での安定感が必要不可欠です。ボイトレでは、共鳴腔(声を響かせる空間)を広げる練習を行い、豊かな響きを作れるようにしましょう。単に大きな声を出すのではなく、深く響く「良い声」で歌うことが、この曲の品格を保つコツです。
最後のアウトロまで情熱的に歌いきるスタミナも必要です。全身を使って声を出す感覚を養い、聴き手を圧倒するようなパフォーマンスを目指してください。難しい曲ですが、歌いこなせた時の達成感と周囲へのインパクトは、他の曲では味わえないものがあります。
ボイトレ効果でさらに魅せる!歌いこなしのテクニック

女性の曲を男性がかっこよく歌うためには、いくつかの技術的なポイントを押さえる必要があります。ただ声を出すだけでなく、女性特有の繊細なニュアンスを取り入れつつ、男性の強みを活かすための具体的な練習方法を解説します。
ミックスボイスを習得して高音を攻略する
女性の曲はサビで非常に高い音が続くことが多く、地声だけで押し通そうとすると喉を痛めてしまいます。そこで欠かせないのが、地声と裏声を混ぜ合わせたような「ミックスボイス」という技術です。これを使うことで、男性でも女性の曲のキーに対応しやすくなります。
ミックスボイスを出すためには、喉をリラックスさせ、鼻の奥の方に声を響かせるイメージを持つことが重要です。ボイトレの基礎である「ハミング」や「リップロール」を通じて、声の通り道を作っていきましょう。無理な力みが取れると、驚くほど楽に高音が出せるようになります。
この技術を習得すると、高音でも芯のあるかっこいい声が維持できます。女性の曲特有の伸びやかなメロディラインも、ミックスボイスがあればスムーズに歌いこなせるでしょう。少しずつ音域を広げていく練習を、日々のルーティンに取り入れてみてください。
ミックスボイスの習得には個人差がありますが、焦らず毎日数分でも声を出す習慣をつけることが大切です。まずは「楽に出せる裏声」を強化することから始めてみましょう。
ファルセット(裏声)の質を高める
女性の曲には、優しさや儚さを表現するために裏声が使われるシーンが多くあります。男性がこの部分を歌う際、カスカスの声になってしまったり、急に弱々しくなったりすると、せっかくのかっこよさが台無しです。芯のある、美しいファルセットを磨きましょう。
質の高いファルセットは、息の量を適切にコントロールすることで生まれます。息を吐きすぎると声が細くなり、少なすぎると響きません。腹圧をしっかりとかけながら、一定の息を送り出す練習が必要です。透明感のある裏声が出せるようになると、歌全体の表現力が飛躍的に高まります。
また、地声から裏声への切り替えをスムーズにする「喚声点(かんせいてん)」の克服も重要です。切り替えの瞬間に声がガクッと変わらないよう、滑らかに移行する練習を繰り返しましょう。これができるようになると、女性の曲の繊細なニュアンスを完璧に再現できるようになります。
語尾の処理やビブラートで女性らしさを演出
男性が女性の曲を歌う時、最も「上手い!」と思わせるポイントは細かいニュアンスの処理にあります。特に、フレーズの終わりの「語尾」の扱い方に注目しましょう。女性アーティストは、語尾をふんわりと消したり、優しくビブラートをかけたりすることが多いです。
力強く歌い切るだけでなく、時には語尾を少し長めに残して余韻を楽しませたり、吐息を混ぜてセクシーさを出したりしてみてください。こうした細かい気配りが、男性が歌う女性曲の「かっこよさ」と「色気」を生み出します。ビブラートも、曲調に合わせて細かさを変えられるようになると理想的です。
ボイトレでは、自分の歌声を録音して聴き直す作業が非常に有効です。「ここの語尾が雑だな」「ここはもっと優しく歌えるな」という気づきを修正していくことで、歌唱のクオリティはどんどん上がります。テクニックを散りばめて、自分だけの表現を完成させましょう。
カラオケで盛り上がる!ロック&アップテンポな女性曲

しっとりとしたバラードも良いですが、カラオケで盛り上がりたいなら、ロック調やアップテンポな女性曲に挑戦するのも楽しいですよ。男性の力強さを全面に出せる楽曲を選べば、会場のボルテージを一気に上げることができます。
LiSA「紅蓮華」
アニメ『鬼滅の刃』の主題歌として大ヒットしたこの曲は、疾走感と力強さが魅力です。女性が歌うとパワフルでかっこいい曲ですが、男性が歌うとさらに重厚感が増し、熱いヒーローソングのような趣になります。サビの爆発力を活かして、エネルギッシュに歌い上げましょう。
リズムが速いため、置いていかれないようにしっかりとビートを刻むことが大切です。また、サビでの高音の連発は非常にハードですが、ここをバシッと決めると最高にかっこいいです。地声に近い力強いミックスボイスを使って、最後まで勢いを落とさずに歌いきってください。
この曲では、少し攻撃的な声の出し方を意識するとロックらしさが出ます。喉を締めすぎないように注意しながら、前歯の裏あたりに声を当てるようなイメージで、鋭い音色を作ってみましょう。聴いている人を鼓舞するような、熱い歌唱を目指してください。
Superfly「タマシイレボリューション」
パワフルなボーカルが印象的なSuperflyさんの楽曲は、声量に自信のある男性にぜひ歌ってほしい一曲です。「タマシイレボリューション」は、ファンキーでロックなリズムが心地よく、歌っている自分も聴いている周りも自然と体が動くような楽曲です。
圧倒的な声の太さと広がりが必要です。チェストボイスを存分に響かせて、ダイナミックな世界観を表現しましょう。また、フェイク(メロディを自由に崩して歌うこと)が多く含まれているため、自分の個性を出しやすい曲でもあります。原曲をリスペクトしつつ、自分なりのアレンジを加えてみてください。
ボイトレでは、共鳴腔を最大限に活用して、大きな音圧を作る練習が役立ちます。お腹の底から声を押し出す感覚を掴めれば、この曲の持つエネルギーを完璧に表現できるはずです。恥ずかしがらず、野生的な本能を解放して歌ってみましょう。
Ado「新時代」
変幻自在な声を持つAdoさんの楽曲は、現代の歌唱テクニックが詰まった宝庫です。「新時代」は、圧倒的な高揚感とトリッキーなメロディラインが特徴で、男性が歌うには非常に難易度が高いですが、その分かっこよさも抜群です。最新のヒット曲を歌いこなす姿は、とてもスマートに見えます。
声色の変化を細かくコントロールすることが求められます。可愛らしい声から、怒鳴るようなパワフルな声まで、一つの曲の中で使い分けられるよう練習しましょう。Adoさんの特徴である「がなり」のテクニックを少し取り入れてみると、男性ならではのワイルドさが強調されます。
ただし、「がなり」は喉への負担が大きいため、ボイトレで正しいやり方を学ぶことが重要です。喉を痛めずに、響きで濁らせるテクニックを身につけましょう。この難曲を歌いこなせれば、あなたの歌唱スキルは周囲から一目置かれること間違いなしです。
アップテンポな曲をかっこよく歌うコツ
・リズムを正確に取る(特にドラムやベースの音をよく聴く)
・滑舌をはっきりさせ、歌詞を明瞭に届ける
・サビ前のタメを意識して、盛り上がりを強調する
男性が歌うとかっこいい女性の曲をマスターするためのまとめ
男性が女性の曲を歌うことは、自分の声の新しい可能性を広げ、聴き手に新鮮な驚きを与える素晴らしい挑戦です。大切なのは、原曲をただなぞるのではなく、「男性ならではの響き」と「楽曲が持つ繊細さ」を融合させることにあります。
そのためには、まず自分に合ったキー設定を見極めることが第一歩です。そして、ミックスボイスやファルセットといったボイトレテクニックを磨くことで、高音への不安を解消し、表現の幅を広げることができます。低音の魅力を活かしたバラードから、パワー全開のロックナンバーまで、女性曲のレパートリーを増やすことは、あなたの歌い手としての魅力を何倍にも高めてくれるでしょう。
この記事で紹介した楽曲やポイントを参考に、まずは一曲、心からかっこいいと思える女性曲を選んでみてください。繰り返し練習し、自分のものにしたその一曲は、きっとカラオケやステージであなたを輝かせる特別な武器になるはずです。日々のボイトレを楽しみながら、理想の歌声を手に入れてくださいね。


