YOASOBIのボーカル「ikura」としても活躍する幾田りらさん。彼女の歌声を聴くと、なぜこれほどまでに心が洗われるような、澄み切った気持ちになるのでしょうか。その大きな理由の一つに、声に含まれる「倍音(ばいおん)」の豊かさがあります。
音楽的な専門用語として使われる倍音ですが、実は私たちの耳が「心地よい」と感じる音色には欠かせない要素です。今回は、幾田りらさんの魅力的な歌声を支える倍音の仕組みや、彼女のような透明感のある声を目指すためのポイントを、ボイストレーニングの観点から詳しく紐解いていきます。
幾田りらさんの歌声に含まれる倍音の正体とは

幾田りらさんの声は、単に「高い」だけではなく、キラキラとした輝きや深みを感じさせます。この独特の質感を構成しているのが、複数の周波数が重なり合って生まれる倍音です。まずは倍音の基礎知識と、彼女の声が持つ特徴について見ていきましょう。
倍音とは何?歌声の「音色」を決める重要な要素
倍音とは、ある音の基となる周波数(基音)に対して、その整数倍の周波数を持つ音のことを指します。私たちが普段耳にする人間の声や楽器の音には、この倍音が複雑に混ざり合っています。倍音の含まれ方によって、音の「明るさ」や「太さ」、「鋭さ」といったキャラクターが決まります。
例えば、同じ「ド」の音を歌っても、人によって声が違って聞こえるのは、この倍音の構成が異なるからです。ボイストレーニングの世界では、この倍音をいかにコントロールするかが、理想の歌声を手に入れるための重要なステップと考えられています。倍音が豊かな声は、マイク乗りが良く、聴き手に届きやすいというメリットがあります。
幾田りらさんの場合は、この倍音が非常にバランス良く、かつ高い密度で含まれているのが特徴です。そのため、激しい伴奏の中でも声が埋もれることなく、スッと耳に飛び込んでくるのです。彼女の声質は、まさに倍音の恩恵を最大限に受けている理想的な一例と言えるでしょう。
幾田りらさんの声に宿る「高周波倍音」の特徴
幾田りらさんの歌声において、特に際立っているのが「高周波倍音」の多さです。高周波倍音とは、高い周波数帯域に含まれる響きのことで、これが多いと声に「透明感」や「キラキラ感」が生まれます。彼女の声がクリスタルのように透き通って聞こえるのは、この成分が豊富だからです。
高周波倍音が多い声は、聴く人に清潔感や安心感を与える効果があると言われています。特にYOASOBIの楽曲のような、テンポが速く情報量が多い音楽では、この高音域の輝きが楽曲のスピード感を引き立てます。彼女の歌声は、デジタルサウンドの中でも埋もれない、現代的な響きを持っているのです。
また、高周波倍音は「癒やしの成分」とも呼ばれることがあり、リラックス効果をもたらすことが知られています。彼女の歌を聴いていて「心地よい」と感じるのは、耳には聞こえないレベルの微細な振動が、私たちの脳にポジティブな刺激を与えているからかもしれません。
透明感と芯の強さを両立させる倍音のバランス
幾田りらさんの凄さは、単に透明感があるだけでなく、声にしっかりとした「芯」がある点にあります。これは、高周波倍音だけでなく、低い帯域の倍音もしっかりと鳴っていることを意味します。ただ息が多いだけのウィスパーボイスとは異なり、言葉の一つひとつに力強さが宿っています。
この「芯」と「透明感」の両立は、発声における非常に高度な技術です。声帯が正しく閉じて振動していることで生まれる実音と、喉や鼻の空間で共鳴して生まれる豊かな倍音が、絶妙な割合でミックスされています。このバランスが崩れると、声がかすれたり、逆にうるさく聞こえたりしてしまいます。
彼女の歌唱をよく聴くと、フレーズの語尾や盛り上がる部分で、この倍音のバランスを巧みに変化させていることが分かります。優しく寄り添うような響きから、突き抜けるような鋭い響きまで、自由自在にコントロールしている点が、プロフェッショナルとしての技術の高さを物語っています。
幾田りらさんの倍音の特徴
・高周波倍音が豊富で、キラキラとした透明感がある
・声の芯を支える実音と倍音のバランスが完璧
・オケに埋もれない高いマイク乗りと直進性がある
透明感を生み出す発声技術と共鳴のテクニック

幾田りらさんのような倍音豊かな声を出すためには、身体の使い方が非常に重要です。彼女がどのようなテクニックを使って、あの美しい響きを作り出しているのか、ボイトレの視点から具体的に分析してみましょう。特に「共鳴」の使い方が、彼女の歌声のクオリティを決定づけています。
鼻腔共鳴を活かした明るい響き
幾田りらさんの歌声の大きな特徴の一つに、明るく前向きな響きがあります。これを支えているのが「鼻腔共鳴(びくうきょうめい)」です。鼻の奥にある空間に声を響かせることで、声に高い倍音が加わり、遠くまで通る明るい音色になります。
鼻腔共鳴を上手く使うと、喉に負担をかけずに大きな音量や鋭い響きを手に入れることができます。彼女は、高音域に上がっても声が細くならず、むしろ輝きが増していくような感覚がありますが、これは鼻腔を中心とした顔の前側での共鳴が非常にスムーズに行われている証拠です。
多くの初心者は、高音を出そうとすると喉を締めてしまいがちですが、彼女の場合は喉はリラックスしたまま、響きのポイントを高い位置に保っています。この「響きのポジション」の高さが、彼女特有の軽やかで華やかな歌声を生み出す源泉となっているのです。
息の量と声帯の閉じ具合が生み出す絶妙な質感
声の質感を決定するのは、声帯の閉じ方(閉鎖)と、そこを通り抜ける呼気のバランスです。幾田りらさんは、この調整が驚くほど繊細です。切ないバラードでは少し息を混ぜたような柔らかい音色を使い、アップテンポな曲では声帯をピタッと閉じて、密度の高い音色を作り出しています。
特に注目したいのは、息漏れをコントロールした「エアー」の使い方です。彼女の歌声には、常に一定の空気がまとっているような浮遊感があります。これは、声帯を完全に閉鎖しきるのではなく、わずかに隙間を作ることで、倍音の中にノイズ成分を意図的に混ぜ込んでいる手法です。
この「息の混じった倍音」が、彼女の歌声に人間味や情緒を与えています。ただ機械的にきれいな声ではなく、どこか吐息のような温かさを感じるのは、この絶妙な呼気コントロールがあるからこそ。これにより、リスナーの耳元でささやいているような親密な距離感を生み出しています。
ミックスボイスの安定感が倍音をさらに豊かにする
地声(チェストボイス)と裏声(ファルセット)をスムーズにつなぐ「ミックスボイス」の技術も、彼女の倍音を豊かにしている要因です。幾田りらさんは、低音から高音まで音色の変化が非常に少なく、一つの楽器のように一貫した響きを保っています。
ミックスボイスが安定すると、声帯への過度な緊張が取れ、喉の周辺にある共鳴空間が広がります。空間が広がることで、より多くの倍音が共振し、声に深みと奥行きが生まれます。彼女の高音がキンキンせず、心地よく聞こえるのは、ミックスボイスによって豊かな倍音成分が維持されているからです。
また、彼女は地声に近い質感のまま高音へ駆け上がることができるため、聴き手はストレスを感じることなくその歌声に没入できます。この「地声感のある高音」こそが、現代のポップスにおいて最も求められる要素であり、彼女の倍音コントロール技術の真骨頂と言えるでしょう。
幾田りらさんの倍音豊かな歌い方をボイトレで目指す方法

幾田りらさんのような美しい倍音を手に入れるためには、天性の資質だけでなく、正しいトレーニングが必要です。ここでは、日常のボイトレに取り入れられる具体的な練習方法をご紹介します。ポイントは「響きの空間」を意識することと、余計な力を抜くことです。
喉の力を抜いて響きのスペースを確保するトレーニング
豊かな倍音を出すための最大の敵は、喉の「力み」です。喉の周りの筋肉が緊張していると、楽器でいうところの「ボディ」が硬くなってしまい、音が響かなくなります。まずは、喉仏を下げすぎず上げすぎない、自然な位置に保つ練習を行いましょう。
具体的な練習方法としておすすめなのが、「ハミング」です。口を閉じた状態で「んー」と声を出し、その振動が鼻の頭や唇に伝わっているかを確認します。この時、喉に力が入っていないか、リラックスできているかを常にチェックしてください。振動を強く感じるポイントが見つかれば、それがあなたの倍音が最も響く場所です。
ハミングで響きの位置を確認できたら、そのまま口をゆっくり開けて「あー」と発声してみましょう。ハミングの時に感じた鼻のあたりの響きを維持したまま、声を外に解放する感覚です。これを繰り返すことで、幾田りらさんのような明るい倍音を含んだ発声の基礎が出来上がります。
豊かな倍音を引き出すための呼吸法
安定した倍音は、安定した呼気から生まれます。腹式呼吸をマスターし、一定の圧力を保ったまま息を吐き出す技術を身につけましょう。息が不安定だと、声帯の振動も不安定になり、倍音の成分がバラバラになってしまいます。深い呼吸は、喉のリラックスにも直結します。
練習では、5秒かけて鼻から吸い、10秒かけて「スー」と細く長く吐くトレーニングが効果的です。この時、お腹の底から支えるような感覚を持ち、息の量を一定に保つことが重要です。安定した息の流れが作れるようになると、声帯が効率よく振動し、より澄んだ倍音が生まれるようになります。
幾田りらさんの歌唱を聴くと、非常に長いフレーズでも声のトーンが変わらないことに気づくはずです。これは、彼女のブレスコントロールが極めて正確であることを示しています。呼吸が安定すれば、高音域での倍音も途切れることなく、美しい響きを維持できるようになります。
高音域でも細くならない共鳴ポイントの探し方
高音になるとどうしても声が細くなったり、苦しそうになったりする場合は、共鳴ポイントがずれている可能性があります。幾田りらさんのように、高音でも豊かな響きを保つには、頭のてっぺんに突き抜けるようなイメージではなく、軟口蓋(口の奥の柔らかい部分)を高く上げる意識が大切です。
鏡を見ながら、口の奥を大きく開けてみてください。この時、喉の奥が見えるくらいしっかりと空間を作るのがコツです。この空間が広がることで、高音域の倍音が共鳴しやすくなり、声に厚みが生まれます。彼女の高音が力強く響くのは、この口腔内や咽頭の空間を上手く使っているからです。
また、声を出す方向を斜め上にイメージするのも有効です。自分の声を「目元」から飛ばすような感覚で練習すると、自然と鼻腔共鳴が強まり、幾田りらさんのようなキラキラとした倍音が出やすくなります。力で出すのではなく、響きのポジションを移動させる感覚を養いましょう。
倍音豊かな声を目指すなら、自分の声を録音して聴き比べるのが一番の近道です。録音した声がスカスカに聞こえる時は「息漏れ」、キンキン聞こえる時は「喉の締め」に注意して調整してみましょう。
楽曲から紐解く倍音の使い分けと表現力の秘密

幾田りらさんは、楽曲の雰囲気や歌詞の内容に合わせて、自身の倍音成分を巧みにコントロールしています。YOASOBIの楽曲で見せる表情と、ソロ活動での表情が異なるのは、この音色の使い分けがあるからです。彼女がどのように倍音を表現の武器にしているのかを探ってみましょう。
YOASOBIの楽曲で見せる「スピード感」と倍音の相性
YOASOBIの楽曲は、メロディ展開が速く、リズムが複雑なものが多いのが特徴です。こうした楽曲において、幾田りらさんは倍音を「立ち上がり」の速さに利用しています。音が鳴った瞬間にピークの倍音を響かせることで、リズムを鮮明に際立たせているのです。
例えばヒット曲『夜に駆ける』では、高周波の倍音を強調した、非常に輪郭のハッキリした声で歌われています。これにより、疾走感のあるピアノサウンドに負けない、鋭い歌声が実現しています。彼女の言葉選びや発音の仕方が、倍音の響きと連動して、心地よいリズム感を生み出している点に注目です。
また、サビで高音へジャンプする際も、倍音のパワーを借りることで、無理に張り上げることなく華やかな印象を与えています。彼女の声が持つ「デジタルとの親和性」は、この計算されたような倍音コントロール技術に支えられていると言っても過言ではありません。
ソロ曲やバラードでの「温かみ」を感じさせる倍音の変化
一方で、ソロ名義の幾田りらさんの楽曲やバラード曲では、YOASOBIの時とは異なる「低次倍音」の響きが強調されます。低次倍音とは、基音に近い周波数の響きで、これが増えると声に温かみや太さ、落ち着きが加わります。彼女の優しさや等身大の感情が伝わってくるのは、この響きの変化によるものです。
バラードでは、少し喉の空間を広めに保ち、息をたっぷりと使った歌い方にシフトしています。これにより、高音のキラキラ感は維持しつつも、声の土台がどっしりと安定し、包み込むような抱擁感のある歌声になります。彼女は、聴き手を元気づける時と、寄り添う時で、声の「成分表」を書き換えているかのようです。
この変化は、意図的に練習して身につけられる技術です。ボイトレにおいても、一つの声色に固執するのではなく、響かせる場所や息の量を変えて、複数の音色を持つことが表現の幅を広げる鍵となります。幾田りらさんは、まさにその「声の多色使い」の達人なのです。
ウィスパーボイスと実音の切り替えによる感情表現
幾田りらさんの表現力を支えるもう一つの要素が、ウィスパーボイス(ささやき声)と芯のある実音の切り替えです。彼女は、フレーズの歌い出しをウィスパー気味に入り、フレーズの終わりに向けて徐々に実音を強めていくといった、グラデーションのようなコントロールを得意としています。
ウィスパーボイスの状態では、倍音の中に「シュー」という摩擦音が混ざります。これが聴き手の耳には「切なさ」や「はかなさ」として伝わります。そこから実音へ移行し、純度の高い倍音が響き始めると、そこに「意志」や「決意」といったポジティブな感情が芽生えるような効果を生みます。
このような切り替えができるのは、彼女の喉の状態が常にニュートラルで、柔軟だからです。どちらか一方に偏ることなく、瞬時に切り替えられる柔軟性を養うことは、ボイトレの大きな目標の一つ。彼女の歌い方を分析することで、感情を音色に変換するプロセスを学ぶことができます。
| 曲のタイプ | 倍音の特徴 | 与える印象 |
|---|---|---|
| アップテンポ | 高周波倍音+強い閉鎖 | 疾走感、明るさ、明快 |
| バラード | 低次倍音+適度な息漏れ | 温かみ、切なさ、包容力 |
| サビの盛り上がり | 全帯域の豊かな倍音 | 華やかさ、エネルギッシュ |
プロの視点で見る幾田りらさんの声質と進化

最後に、幾田りらさんの声がなぜ唯一無二なのか、そのプロフェッショナルな側面から考えてみましょう。彼女の声はデビューから現在に至るまで、常に進化を続けています。その背景には、徹底した喉の管理と、音楽に対する真摯な姿勢があります。
天然の才能だけではない?日々のトレーニングと喉の管理
幾田りらさんの透明感のある倍音は、元々の素質もありますが、それを維持し続けるための努力は並大抵のものではありません。YOASOBIの楽曲は非常にキーが高く、歌い続けるだけでも喉に大きな負担がかかります。それでも彼女が常に高いクオリティを保っているのは、正しい発声法が体に染み付いているからです。
プロの現場では、ツアーや収録が続く中で喉を壊さないことが絶対条件となります。彼女は、喉のコンディションを保つためのケアや、負担をかけない発声のフォームを常に意識しているはずです。ボイトレの基本である「リラックスした発声」が、極限の状態でも崩れない強さが彼女にはあります。
また、彼女の歌声は年々、響きの深みが増しています。これは加齢による変化というよりも、多くのステージを経験することで、響きの空間の使い方がより洗練されてきた結果でしょう。常に自分の声と向き合い、研磨し続ける姿勢こそが、あの輝くような倍音を支えているのです。
ライブパフォーマンスで見せる安定した倍音の響き
音源だけでなく、ライブでの安定感も幾田りらさんの大きな魅力です。激しく動きながら歌うことも多いステージで、あれほどまでに正確なピッチと豊かな倍音を維持できるのは、体幹の強さと呼吸の深さが関係しています。ボイトレの基本は全身運動であることを、彼女のステージングは教えてくれます。
ライブでの彼女の声は、マイクを通しても非常に生々しく、パワフルに響きます。これは、彼女の倍音成分が「空間を震わせる力」を持っているからです。倍音が豊かな声は、アンプやスピーカーを通した際にも劣化しにくく、会場の隅々まで均一に届く性質があります。
また、ライブ特有の緊張感の中でも、喉を閉じることなく開放的な響きを保てるメンタルコントロールも特筆すべき点です。プレッシャーがかかると呼吸は浅くなりがちですが、彼女はそれを逆手に取るようにして、よりダイナミックな共鳴を生み出しています。
時代に求められる「ヒーリング効果」のある声の要素
現代社会において、人々は刺激的な音よりも、心を癒やし、寄り添ってくれる音を求めている傾向があります。幾田りらさんの声に含まれる豊富な高周波倍音は、科学的にもリラックス効果があるとされる「f分の1ゆらぎ」に近い成分を持っている可能性があります。
彼女の声が世代を問わず愛されるのは、単に歌が上手いからというだけでなく、その声の「波動」そのものが心地よいからです。私たちの耳は、不快な雑音を排除し、調和のとれた倍音を無意識に選び取ります。彼女の歌声は、ストレスの多い現代人にとって、聴くだけで癒やされる音楽的な処方箋のような役割を果たしているのかもしれません。
このように、声質という目に見えない要素が、アーティストの人気を左右する大きな要因となります。ボイトレを通じて自分の倍音を磨くことは、聴き手との心の距離を縮め、より深くメッセージを届けるための重要なアプローチなのです。彼女の歌声を目標に、自分なりの「心地よい響き」を探求していきましょう。
ボイトレで目指すべきゴール
1. 幾田りらさんのような「喉に力みのない自由な発声」を手に入れる
2. 自分の声が最も響く「共鳴ポイント」を理解し、倍音を引き出す
3. 楽曲に合わせて「音色のグラデーション」を使い分ける技術を磨く
幾田りらさんのような倍音豊かな歌声を手に入れるためのまとめ
幾田りらさんの歌声の魅力は、その類まれな「倍音の豊かさとバランス」に集約されています。高周波の倍音がもたらすキラキラとした透明感と、正しい発声技術に裏打ちされた声の芯が合わさることで、唯一無二の響きが生まれているのです。彼女の歌声は、まさにボイトレの理想形の一つと言えます。
彼女のような美しい倍音を目指すには、喉をリラックスさせ、鼻腔や口腔といった「共鳴空間」を最大限に活用することが不可欠です。力任せに声を出すのではなく、息の流れをコントロールし、自分の中にある楽器を最も美しく鳴らすポイントを探してみましょう。ハミングや呼吸法の練習は、そのための確実な第一歩となります。
声は、磨けば磨くほど倍音成分が増え、豊かになっていくものです。幾田りらさんの歌唱を細部まで注意深く聴き、どの部分でどのような響きを使っているのかを分析することで、あなたの歌声にも新しい彩りが加わるはずです。日々のトレーニングを楽しみながら、あなただけの魅力的な倍音を育てていきましょう。



